株式交換とは、複数の企業間で「完全親会社」および「完全子会社」の関係をつくる手続きのことである。株式交換により完全親会社となる会社が他社（完全子会社となる会社）の株式を100％保有することとなるが、その対価として完全子会社の元の株主には完全親会社の株式が充当される。株式交換比率は完全親会社と完全子会社の株式交換契約によって定められる。株式交換により完全子会社の経営権は完全親会社に握られる。

この株式交換は平成11年の商法改正により導入された制度で、この制度によって株式会社の時価総額が十分に大きい会社であれば、M&Aに必要な資金を調達しなくても自社株を使ってM&Aが行えるようになった。