Alumni 卒業生インタビュー

Alumni
03

決まってないからこそ、面白い。
可能性をつくり、広げていく人になる。

株式会社NTT Digital BD部 マーケティング マネージャー
八木 光平
Kohei Yagi
Alumni
03

決まってないからこそ、面白い。
可能性をつくり、広げていく人になる。

株式会社NTT Digital BD部 マーケティング マネージャー
八木 光平

株式会社NTT Digital BD部 マーケティング マネージャー。
2013年にYahoo入社後、ターゲティング広告の商品企画を担当し、年間600点をリリース。その後、企業戦略部門でM&Aの実行を担い、YJ CapitalではCode RepublicのPMを務める。その後、グローウィン・パートナーズ株式会社へ入社し、多業種のM&A体制構築やM&Aのアドバイザリー業務に従事。2019年からKDDIで音楽メディアやweb3事業「αU」を立ち上げる。2022年に多摩美TCLでデザイン経営を学び、2024年よりNTT Digitalに参画。パートナーシップマネジャーとして共創プロジェクト「web3 Jam」を推進。

事業を「つくる」ために。
すべてに関わろうと選んだ道。

就職活動当時は「インターネットで何かを成し遂げたい」という思いから、新卒でYahooに入社しました。ちょうど「giftee(ギフティ)」のような、日常をささやかに豊かにするサービスが登場し始めた時期で、オンライン領域の可能性に強く惹かれていたことを覚えています。

入社後は広告部門で、ターゲティング広告の商品企画を担当し、年間600点以上の広告商品をリリースしました。その後、企業戦略本部に異動し、M&A戦略の立案や実行に携わるようになりました。当時のYahooには、YJキャピタル(現:Z Venture Capital)というCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)があり、私はプログラムマネージャーとしてプレシード領域における出資・支援に従事していました。こうした経験を通じて「事業をつくるとはどういうことか」という問いに対して、実務を通じて体系的な理解を深めることができたと感じています。特にM&Aは、事業開発を推進するうえで非常に有効な手段だと実感しました。

一方で、事業会社におけるM&A担当としては、どうしても全体の一部にしか関与できないという限界も感じるようになり、より深く、事業の中核に関わりたいという想いから、ファームへの転職を検討するようになりました。しかし、大手のプロフェッショナルファームでは分業制が確立されており、業務の一部にしか関わることができないのが実情。「M&Aの全工程に携われる環境はないだろうか」と考えていたときに出会ったのが、グローウィン・パートナーズ(以下、GWP)でした。

加えて、オンライン領域中心だったキャリアから一歩踏み出し、オフライン領域の産業にも挑戦したいという思いも重なり、GWPへの転職を決意しました。

スピードだけでは築けない、
人と人との信頼関係がある。

GWPへ入社後はフィナンシャルアドバイザリー(FA)部に所属し、途中からベンチャーキャピタル部を兼務。プレIPOフェーズのお客様を主に担当していました。そうした経験を通じて、M&Aへの理解はより一層深まったと感じます。また、期待していたとおり、前職とは異なる業界のお客様とも出会いも多くありました。

例えば、ガス会社のM&A体制構築や、サスペンション製造会社のM&A、さらにはネジ製造業の案件など、多様なオフライン業界の案件に携わる機会があり、非常に刺激的でした。いずれも自分にとっては未知の領域であったため、「ガスはどのように輸送・輸出されるのか」「液化のタイミングはいつか」といった基礎からの学び直しが必要でした。

当時は書籍で大局観を掴みつつ、FA部部長から数多くの指摘をいただきながら、実務を通じて実践的な知識を身につけていきました。その部長は、あらゆる業界に精通した“歩く辞典”のような存在で、学びの環境としても非常に恵まれていたと感じています。もちろん大変なことも多くありましたが、明確な目的のもと学ぶという経験はとても楽しく充実したものでした。

なかでも特に印象的だったのは、GWPの「働き方」そのものでした。例えば、資料のレイアウトひとつに対しても妥協せず、徹底的にこだわる姿勢。一見すると細かいこだわりに感じるかもしれませんが、実際にお客様へ提示すると、そうした丁寧な姿勢がしっかり伝わるのです。「爆速」という言葉が飛び交う環境で、スピード重視で働いてきた私にとって、GWPでの経験は「人との関係性の中でいかに信頼を築いていくか」を再認識する貴重な機会となりました。

いまの方が、もっと深く学び取れる。
そう思える経験をさせてもらえた。

GWPを退職後は、KDDIで2つの新規サービス立ち上げに携わる傍ら、多摩美TCL(Tama Art University Creative Leadership Program)を修了。現在はNTTグループのWeb3領域に特化した企業であるNTT Digitalに勤務しつつ、TCL時代の仲間と立ち上げた事業も継続しています。

Web3は新しく、まだ用途が定まっていない技術です。ただ、それこそが面白さでもあります。自分の中には「必ず活用できる」という確信がある。もちろん、良質な生活にテクノロジーが必須とは限りませんが、守るべき価値を大切にしながら、進化させるべき技術はしっかりと推進していきたい。Web3を社会に浸透させることで、生活の質(QOL)を少しでも向上させる手段を作れたら面白いなと思っています。

現在、事業会社の立場で、大手コンサルファームと協働する機会もあります。その中で、GWPの当事者意識の高さを改めて実感しています。大手ファームでは、限られた時間内でいかにバリューを出すかという効率性が重視されます。一方、GWPは課題の本質を見極め、当初の相談内容から変化があっても柔軟に伴走するスタイルでした。例えば、私が初めて担当したガス企業のM&A体制構築も、当初はGWPの主たる事業領域ではありませんでした。しかし、顧客の課題解決に本質的に必要なものと判断し、最後まで価値を提供しやりきったことをよく覚えています。今、コンサルを受ける立場になって、その姿勢のありがたさや信頼につながる理由を改めて実感しています。

経営参謀として、多様なソリューションを持ち合わせているからこそ、どのような状況にも柔軟に対応できる。これはGWPの大きな強みですよね。振り返ると、今のように経営に強い関心を持っているタイミングでGWPに在籍していたら、より深い学びを得られていたかもしれません。経営に興味がある方にとって、GWPは確かな成長を促してくれる環境だと思います。ぜひGWPにジョインし、実践の中で自らの学びを広げていってほしいですね。